2012年8月 8日 (水)

ラスト・チャイルド

一人暮らしを始め、自転車通勤になり、読書の時間が激減してしまった。通勤時間が短くなった分、以前よりも仕事をしている時間が長くなっているせいもあるが、電車に乗らなくなったことが最大の理由である。マンガやエッセイはともかく、長編小説となると、さぁ読むぞ、と気合を入れないと読めない。

 

夏休みに入り、思っていたよりも時間がとれたので、未読本の山から『ラスト・チャイルド』(ジョン・ハート著)を選択。海外ミステリを読むのは久しぶりである。

 

主人公は13歳の少年ジョニー。1年前に双子の妹が誘拐され、その後、父親も失踪し、母親は薬物と酒に溺れている。なんとも悲惨な状況であるが、ジョニーは家族の再生を信じ、親友とともに妹の行方を探す。

 

前半はなかなか話が進展せず、登場人物もあまり好きになれなくて、読むのが大変だったが、後半で真相が解明されていくにつれ、伏線が一気に繋がって、楽しくなってくる。ただ、話が全然良い方向に進まなくて、どんどん悲惨さが増していくので読んでいて心苦しい。ハッピーエンドを期待してはいけない。昼間に読み終えたが、その後気分が盛り上がらないので、こういう話は夜に読むべきであった。

 

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2012年8月 3日 (金)

親知らず

数年前から頻繁に、親知らずが原因で歯茎が腫れて痛むことが起こっていた。いつもしばらくすると腫れがおさまり、痛みもなくなるので、数日間耐えてやり過ごしていた。しかし今回は、とうとう耐えられないほどひどく腫れてしまったのだ。

 

とにかく痛くて食事ができない。喫茶店でオムライスを注文したら、予想以上に大きなピーマンやニンジンがごろごろと入っていて、完食するのに1時間かかってしまった。一緒に食事をしていた人たちが口をそろえて、歯医者に行け、と言う。ごもっともです。

 

というわけで、数年ぶりに歯医者へ。

 

「炎症の原因になる菌を生み出さないように、歯石を取り除きましょう。」

 

どうやらかなり歯石が溜まっているらしい。ギュイーン 、と機械が嫌な音を立てる。痛い、痛い、猛烈に痛い。歯石を取るのって、こんなに痛いの?

 

「痛かったら言ってくださいね。」

 

痛いです!って、口を開かれている状態では言えないよ。ベルトをつかんで必死に痛みをこらえるが、涙がこぼれそうになる。歯医者怖い・・・・・・。有無を言わさぬ感じが。

 

その後、レントゲン写真を見せてもらい、説明を受ける。親知らずの一本が虫歯になっていて、抜いた方がいいらしい。そう言われると抜かざるを得ない。すっかり歯医者のなすがままにされている。

 

それから数日間、親知らずを抜いた知人たちから、ものすごく痛いぞ、と脅され続ける。頬っぺたがパンパンに腫れたとか痛くて眠れないとか、ここぞとばかりに痛かった苦労話を語る経験者たち。あんまり聞きたくないんですけど・・・・・・。

 

そんなことでおびえながら迎えた抜歯の日。

 

麻酔をしているとはいえ、親知らずを抜く方法が、思いっきり力技で驚く。メリメリメリ、という音が聞こえてくる。そんな強引にしちゃっていいの?

 

「はい。抜けましたよ。」

 

あっという間に引っこ抜かれ、心配していた麻酔が切れてからの痛みも少ない。なんだ、楽勝じゃないか。

 

翌日、たいしたことなくてよかったです、と職場の先輩に話したら、心ない言葉が返ってきた。

 

「え、痛くないの?面白くないな・・・・・・もう一本抜いたら?」

 

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